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ONといいます。毎日いろいろ。
by onon37
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"WD-Dog1" Skin by Animal Skin
【当たり前のような幸せ】
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夕食の時、1号(10歳)がこんなことを話し始めました。

「今日ね、学校に車いすの人が来たんだよ」

体験学習の一環だったようで、
車いすの方が学校に来て、児童たちも車いすを体験し、
またその方たちのお話を伺ったのだそうです。

「その人はね、首のところをけがしたから、
 体があまりうごかなくなっちゃったんだって。
 だから足で字を書いたり、ビーズを糸に通したり、
 いろんなことを足でするんだって」

自分とは違う方法で日常生活を送る人たちが思いのほか多いこと、
体の不自由な方がそんな風にしていることを初めて聞いて、
とても衝撃を受けたようでした。

「手が使えなくなると、そんな風にできるようになるんだね」

と言うので、それはちょっと違うよ、と思わず言ってしまいました。
手が使えなくなると簡単に足が使えるようになるわけじゃなくて、
足を使えるようにするために、ものすごい努力をするんだよ、と伝えました。

そのことにも、また驚いた様子の1号と子どもたち。
『五体不満足』の乙武さんの本を見せたり、パラリンピックの話をしたりすると、
すごいね、と驚きながらも感動しているよう。

そしてこの機会にと、
我が家の4人がなにも不自由なく、
すべてそろって産まれてきてくれたことがとてもうれしかったんだよ、
という話もしました。
おなかにみんながいた時、
今回は、今度こそは何かあるかもしれない、といつも心配していたこと、
産まれた時にお医者さんが確認してくれて、
「大丈夫、全部そろってますよ」と言ってくれた時いつもほんとうにホッとしたこと。

だから、今当然のように、ほんとうに普通に手や足やあちこちを使えていることは
実はとってもしあわせなことで、感謝しなきゃいけないことだなんだよ、
と話しました。

「お母さんが産んでくれたから、お母さんに感謝?」

と2号が言うので、んんーちがうね、と笑ってしまいました。
お母さんはただ来てくれたみんなを産んだだけだから、
うーん神様とか仏様とか、そういう人たちに感謝するのかなぁ?
というと、みんなそれぞれ手を合わせて「へぇー」とニコニコ。

ちょっと難しい話だったかな・・・と思いましたが、
1号も2号も3号も、まだ2歳の4号まで、ちゃんと聞いてくれました。

そしてそんな話をいろいろしていたら、ふと見ると1号の目が赤い。
神妙な顔をして、もしかしたらちょっと涙ぐんでいたのかな?

そう思うとちょっと私もじーんとしてしまいました。
ただでさえ、産まれた時のことを思い出してじんわりしてたのに。
1号なりに、思うところがあったんでしょうか。

こういう話は、親からしようと思ってしても
きっと聞いてもらいづらいだろうと思っていました。
1号が車いすの話をしてくれたから、みんなもきちんと聞いてくれた気がします。
そういう機会をくれた、学校の授業にも感謝でした。



デリケートな話なので、感じ方の違い、考え方の違いなどから、
読んでくださった方の中に不快な思いをさせてしまった方がいらっしゃったら
本当に申し訳ありません。
でも子どもたちも私も、バリアのない考え方ができたらと思っています。
ご了承いただけたら幸いです。

子どもたちに、こういう話をすることができてうれしかったので
残しておきたくて書きました。
親の想いを伝えることももちろんですが、
まだまだ知らないことが多い子どもたちに、
たくさんのことを「正しく」伝えることについても考えた出来事でした。
Top▲ | by onon37 | 2010-02-10 23:56 | こども
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