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日経BP社で発行されている、「ecomom」という雑誌があります。
これは店頭では置いていなくて、 申し込みをした人のところに直接送られてくる無料の雑誌です。 エコ関係でいわば今どきの雑誌という感じかもしれませんが、無料にしては情報量も多く、 家族・母親視点のエコ雑誌なので読みやすくてずっととっています。 そのecomomから送られてくるメルマガに、こんな記事がありました。 ママが知っておきたい放射性物質のこと http://www.nikkeibp.co.jp/ecomom/column/dc/dc_003.html 産婦人科ドクター吉田穂波さんのコラムなのですが、 うんうんそうそう、ととても共感できる内容でした。 震災後、男性の方も読んでくださっているようでそんなコメントをちらほら頂いてとてもうれしいのですが、 (基本ハンドメイドブログなのでほぼ100パー女性コメントでした) やっぱりママさんが多いのかなと思うのでご紹介します。 なるほど、と思ったところや共感できたところ、大事だなと思うところに勝手に下線をひきました。 また以前ご紹介した日本産婦人科学会発表の放射能に関する文書についても書かれているので 多少話が重なりますが、ご了承ください。 以下転載--------------------------------------------------------------------------------------------------- まずは、一呼吸。どんな時でも「すてきなママ」でいましょう。こんな時だからこそ、ママの笑顔とどっしりした存在が、家族の支えです! 東京の水道水からも基準値を越す放射性物質が出て、乳児には飲用を控えるようにという情報が出ました。地震、津波、原発事故と続く震災のあと、いったいこれから日本はどうなってしまうのでしょうか。 家族の健康が自分のことよりも気にかかる母としては、毎日のニュースに振り回されてばかりかもしれません。これから母となる女性は、水や野菜、牛乳の放射性物質をどのように考えればいいのでしょうか? ♪「心配する必要はありません」 私は10年間産婦人科医として働いた後、ハーバード公衆衛生大学院で勉強をし、全体を客観的に見る視点を養ってきました。ひとりひとりの患者さんから喜ばれることもうれしいけれど、「患者未満」の健康な方の幸せも考えたい、たくさんの人の健康を守りたい、と思ったからです。その中で勉強した内容に、たくさんの患者さんからのデータを調べて、今後どのようになるのかおおよその見当(確率)をつける、というものがありました。 3月16日に日本産婦人科学会から、次のような文書が出ました。 「福島原発事故放射線被曝による、ご本人、胎児(お腹の中の児)、母乳ならびに乳幼児への悪影響について心配する必要はありません。実際に受けた被曝量(50ミリシーベルト)は人体に影響を与えない低レベルのものです。したがって、ヨウ化カリウムを服用する必要はありませんし、母乳をあきらめる必要もありません」 これは、過去の原爆や放射線治療などで被爆した患者さんの情報を基にして作られています。 ♪ミネラルウォーターを買えなくても大丈夫 3月24日に同じ学会から出された見解では、水道水からの放射性物質検出について、妊婦さんにも授乳婦さんにも問題がないということが書かれています。妊婦さんやミルクを飲んでいる赤ちゃんが一日1リットルの水道水を飲んでも基準の50分の1にしかならないので心配ない、というのがその根拠でした。 私自身も、四女が生後8カ月でミルクを飲んでいます。今までペットボトルの水を料理やミルク作りに使ったことがなかったため、ニュースを聞いて最初に思ったのは、面倒だな、ということでした。ところが、面倒がらずにペットボトル入りの水を使おうと思っても、お店の飲料水売り場は空っぽで、手に入れることができません。 そのとき、私はなんだか悔しくなって、「多少の被爆の可能性には負けず、とにかく、生き抜こう!」と思いました。 原発事故が起こり、原発の外壁がないまま炉心がむき出しである状況に変わりはないのです。予想できるような放射能拡散の情報に振り回され、手に入らないものを欲しがっても仕方がない、と思ったのです。 子どものいるドクタ-友だちとも、「水道の放射線汚染が心配・・・って言っても、しょうがないよねぇ」「お米もおみそ汁もみんなお水を使うわけだし」と言い合いました。医学的知識がある女性医師仲間でも「仕方がない」と、ある程度のところで受け入れる人が大半です。母親の底力って、こういうところで発揮されると思うのです。 ♪チェルノブイリの失敗は チェルノブイリの研究をされた専門家(Prof. Ben Monreal)が今回の福島原発事故に対して語った言葉では、チェルノブイリでの最も大きな失敗は、国民のストレスや不安に対し、適切な教育・啓蒙活動や、公的な健康に対するコミュニケーションを図らなかったということにあるというのです。 今現在、日本で放射能に関する情報が入っており、マイクロシーベルトのレベルでの数字であれば、食べ物の放射性元素だけに気をつければよい。それよりも、津波の被害にあった人たちを助けるほうが先決ではないかとのことでした。 母親になってみて、子どもたちのおかげで忍耐力、許容力、想像力、そして、動じない態度を養ってもらいました。何があっても、家族を守り抜く、と思うと、自分のことを考えるよりも何百倍もの力がわいてきます。 放射性物質よりも健康を害するのは、上記の教授が指摘されていたように、見えない放射性物質に対するストレスと恐怖です。2009年に流行した新型インフルエンザと同じように、見えない敵に対し、私たちは必要以上の不安を感じるのです。 そのことを認めたうえで、自分にできる備えをしていくこと、子どもたちに対して「できるだけの対策は立てているから大丈夫」と安心させること、苦しいときこそ元気が出るようなことをすること、周りの人にいたわりの言葉をかけること、これが、今できるベストのことではないでしょうか。 ♪情報に紛らわされないで冷静に行動を 私たちひとりひとりができることは小さいですが、正しい情報をシェアし、ポジティブで力のわくような言葉を伝え、みんなの力を合わせれば、母親同士のネットワークできっと大きな力になると思います。 今、私たちにできることは「節電」・「継続的な義援金・支援物資協力」だけでなく、「情報に紛らわされないで冷静に行動をすること」など、たくさんあります。 子どもたちも、同じ暮らすのだったら、母親がくよくよしながら過ごすより、悩んでも解決しない問題に関しては考えないでいたほうが気持ちよいだろうと。 最後に、3月24日に日本医学放射線学会が出した「妊娠されている方、子どもを持つご家族の方へ」からの引用をご紹介します。 「水道水以外、他にお水を買えないからといって、不安に陥ることも、お母さんが自分を責める必要もありません。今回の濃度上昇は一時的なものです。必ず下がります。今は日本全体が大変なときです。(中略)震災の被害を受けても頑張っている方々を応援し、支えていきましょう。 日本放射線学会『妊娠されている方、子どもを持つご家族の方へ』」 以上------------------------------------------------------------------------------------------------------- すごく納得のいく、説得力のある文だなと思いながら読みました。 私と同じく、4人のお子さんのママということもうれしい。 書いてあるその通りで何も付け加えることはないのですが、 「正しい情報をシェアし、ポジティブで力のわくような言葉を伝え、みんなの力を合わせれば、母親同士のネットワークできっと大きな力になる」 というこの1文はほんとうにその通りだなと思います。 わたしが言いたくてうまく文章にできないことを的確に書いてくださっていて、とてもすっきりします。 わたしはわたしにできることをしようと思います。少しでもなんでも。 わたしもそのネットワークの一部になれたらいいなと。 そして子供達も守ります。 拍手(下のボタンをクリック)いただけるととても励みになります。 またコメントもこちらからできます。なにかありましたらぜひどうぞ。(各記事にも1つずつついています) *携帯からだとボタンが「外部リンク」と表示され、画像が見えない場合があるようですが、機能はしています。 押すと「web拍手ありがとうございます」のページへ移動し、引き続きコメントができます。 Top▲ |
by onon37
| 2011-03-28 22:20
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