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朝起きたら、ついさっき高松さんの「ブログ更新」のツイートがありました。
そしてそのすぐあと、「寝ます、許して下さい」のツイートが。 高松さんの情報はわかりやすく、かつ、こんな困難な状況なのにもかかわらず 前向きに、励ましてくれる情報です。 必死でみんなを落ち着かせようとしてくれているのがわかります。 まだ読んでない方がいたら、ぜひ読んでほしいです。 高松聡のブログ http://ameblo.jp/satoshitaka/ 更新された記事では、以前書かかれた「究極に最悪の事態」の1が部分的に起きているようだ、 とのことでした。 汚染水のことに関してです。 でもまだ大丈夫です。大丈夫。 高松さんの文章は、結論が先に書かれていて助かります。 混乱せずに、読んでください。以下転載します。 7時45分にまた1号の野球の練習に行くので(今ちょっといろいろもめています…)、 とりいそぎですがごめんなさい。下線等引かずに載せます。あとで追記するつもりです。 以下転載-------------------------------------------------------------------------------------------------- 以前記事に書いた「究極の最悪の事態」の、1が部分的に起きているようです。そして2が起こる可能性が「排水」問題で高まっていると思います。3は起きていません。3が起きない限り東京脱出の心配はありません。3が起きても、放射線量が一定程度に上がらない限り脱出の必要はありません。東京におけるリアルタイム放射線量を測定するため、USTREAMをしています。100μSV/hになるまでは心配不要です。現在0.100程度です。 http://www.ustream.tv/channel/tokyo-roppongi-radiation-放射線 「究極の最悪の事態」のシナリオ1、2、3については http://ameblo.jp/satoshitaka/entry-10839575058.html を再度読んでいただければ、早いのですが、簡単に再度説明すると、 「究極の最悪の事態1」として説明したのは以下のシナリオです。 2号機(可能性としては1、3号機も)の格納容器が損傷していて、燃料棒の溶融物が格納容器内に 「閉じ込める」ことができなくなる。結果、放射性物質が外界に漏れる。しかし、放射能被害は東京で健康被害を起こすようなレベルには達しない。 現状、政府も2号機での炉心溶融がある程度発生し、格納容器に損傷があると推測しています。そして、2号機下部のタービン建屋で1000ミリシーベルト/時の水がたまっているという状況から、燃料の一部の炉心溶融が(過去に)起き、格納容器及びその接続管のどこかに損傷があるという推察をするのが妥当でしょう。 今後、「大きな判断」は「注水を続け、冷却を優先」「結果として汚染水の流出やむなし」の方向を選択するのか、「注水を大幅に縮小」「結果として炉心溶融の進行やむなし」の方向を選択するのかになるのではないでしょうか。 どちらにしても周辺環境への影響は大きいでしょう。一方、どちらにしても東京の避難指示はでないでしょう。大爆発や大炎上がない限り100マイクロシーベルト/時を超えるような放射線は東京で測定されないはずです。 しかし万が一がということがありますから、一日1回は所在地の放射線量を確認したほうがいいと思います。 100マイクロシーベルトに達してから100時間で避難するという前提です。 過去の記事に、各地も放射線量を示すリンクを複数置いてありますので、確認に使ってください。 政府の数字が全部信じられないという方は、冒頭に紹介したUSTREAMを活用してください。 いま最大の問題は汚染水の処理です。 タービン建屋内の水、トレンチ内の水、復水貯蔵タンクの水、サージタンクの水をバケツリレーすることは、そう長くは続けられないと思います。「大きな判断」は近々される可能性があります。 フランスの協力は今後の判断の上で役立つと思いますが、バケツリレーを収束させる方法論の発見は (そうでないことを祈りますが)困難だと思えます。 「究極の最悪の事態2」として説明したのは以下のシナリオです。 「使用済み核燃料プール」の核燃料棒の冷却が不調に終わった場合の「究極の最悪の事態」 万が一の事態として、放水が何らかの理由でできなくなってしまった場合に、プールが水を失い、燃料棒の溶融が止められなくなります。 その場合、プールは格納容器の外にありますから、1の「究極の最悪の事態」より核燃料溶融物と外気との接触は大きなものとなります。それでも分厚いコンクリートの床で「止まる」ことは確かですが、「閉じ込める」ことはできないことになります。 一部ネット上で、3、4号機のプールは水素爆発時に崩壊していて、燃料棒の溶融物が、地面に散乱しているという記事があります。注水作業自体ナンセンスだと。しかし、これはおかしな話です。 もしそうなら、なぜ原発正門での放射線の量が減少しているのでしょう。政府や東電発表だけでなく、マスコミ、海外機関、個人ベースでも放射線測定が日々なされています。どの数字も原発外で「溶融物が散乱している」ようなレベルになっていません。 水素爆発や津波時にもしプールが損壊して、燃料が地面に転がっているなら、どうして放射線量がこの程度なのでしょうか。 私は多少のダメージがあるにせよ、使用済み燃料棒プールは存在している、そして懸命な放水作業が実って、冷却を継続してできていると考えるのが合理的だと思います。プールもないのに被曝リスクを負って多数の方が放水作業を日夜つづけるでしょうか。私は、このような根拠に乏しいデマを流す方に大きな失望を感じます。強い自制を求めます。 しかし、「使用済み核燃料プール」の核燃料棒の冷却が不調に終わった場合の「究極の最悪の事態2」が起きる可能性が高まっているということは事実だと思います。 厳密に言うと、「核燃料棒の冷却が不調に終る」のではなく「放水の継続による汚染水の流出を避けるために冷却を止める」判断をする可能性があるのではないかということです。 「究極の最悪の事態」の1も2も「冷却優先」「汚染水流出」か「汚染水流出防止」「冷却断念」かの「大きな判断」によって悪化もすれば、好転もします。 どちらがより周辺環境に与えるダメージが少ないのかで判断されるべきでしょう。 汚染水処理(ないしは一時移動)に見込みが立たなければ、(見込みが立つことを期待し、祈ります)どちらかの判断が必要でしょう。政府が正しい判断をすることを祈ります。 汚染水処理に見込みが立つ計画が2、3日以内にでるといいのですが。 エネルギーの8割を原発に頼っているフランスの専門家にも期待します。 今後、もし、どちらかの「大きな判断」が出た場合、次の焦点は原子炉各機の「遮蔽」や、「放射性物質の拡散防止材の散布」、そして「起こりうることの的確なコミュニケーション」になると思います。 私は特に、「起こりうることの的確なコミュニケーション」に不安を感じます。 どちらかの選択をせざるおえなくなった時、政府は「周辺への影響」を的確に説明し、「どの程度の距離」で「どの程度の影響」が起こりえるのかを伝えなくてはいけません。 ここ数日で、マスコミも、SNSも受けてである私たちも、放射能リテラシーがかなり高くなりました。私たちは、デマやイメージ、先入観に振り回されず、自ら「正しい理解をする」責任と義務があると思います。 恐らく日本の歴史上始めて、「重大な事実」をリアルタイムに近く知り、 「正しい理解をする」、そして「正しい行動をする」ことが「私たち」に求められています。 政府でもなく、マスコミでもなく、「私たち」にそれができるかが問われているのです。 なぜなら「私たち」はこうして「ソーシャルネットワーク」でつながっているからです。 「重大な事実」をリアルタイムに近く知りながら、「私たち」が「正しい理解をする」ことができないなら、そして「正しい行動をする」ことができないなら、「ソーシャルネットワーク」なんかないほうがいい。 私たちは「ソーシャルネットワーク」に負けてしまうのか、それとも使いこなすことができるのか。 私は、日本人は再度世界から賞賛されると信じています。地震や津波だけでなく、情報の洪水の中ですら、秩序だった行動ができる希有な国民であると。 以上------------------------------------------------------------------------------------------------------- 拍手(下のボタンをクリック)いただけるととても励みになります。 またコメントもこちらからできます。なにかありましたらぜひどうぞ。(各記事にも1つずつついています) *携帯からだとボタンが「外部リンク」と表示され、画像が見えない場合があるようですが、機能はしています。 押すと「web拍手ありがとうございます」のページへ移動し、引き続きコメントができます。 Top▲ |
by onon37
| 2011-03-30 06:34
| 災害対策
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