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ONといいます。毎日いろいろ。
by onon37
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"WD-Dog1" Skin by Animal Skin
おじいちゃん
昨日ふと思ったことがあります。

今回の卵巣のこと、おじいちゃんが助けてくれたんだなあ、って、
なぜだかわからないけど急にそう思ったのです。




おじいちゃんはとっても私をかわいがってくれていました。
実は私は特にそうは思ってなかったんだけど、
父曰く(父方のおじいちゃんです)、そうなのだそうです。

高校生の頃のある夜、もう明け方だったと思うのですが、
寝ていたら部屋の窓が「コンコンコン」と鳴りました。
誰かノックしたみたいに。
寝ていたのにそのノックの音がしたときだけ、不思議と目が覚めました。
風の音にしてはちょっと違うなあ、なんだろう、
と思いながらそのまま眠ってしまったのですが、
特に怖いとは思いませんでした。
そして朝早く、珍しく父が起こしにきて
「これから釧路にいくぞ。おじいちゃん亡くなった」
と怖い顔で言いました。
「えっ」と驚いたけど、すぐにあのノックの音はおじいちゃんだったんだ、
とわかったのです。
おじいちゃんが最後に来てくれたんだなあってわかったんです。
父にあとでその事を言ったら、
「ああそうかもしれないね、おじいちゃんかわいがってくれてたから」
と言っていました。

それから1年くらいたった頃だったか、
寝ているときにいきなり、音楽が聞こえました。
パッと目が覚めて、それがおじいちゃんからもらったメロディ電報の
音楽だとわかりました。
押し入れの奥にしまい込んでいたのが、なぜかひとりでに鳴ったのです。
1コーラス分鳴って、そのあとまたなぜかもう1コーラス鳴りました。
また鳴るかな、と思っていたけどそれだけでした。

その電報は、高校入学が決まった時にお祝いでくれた電報でした。
普段ならおじいちゃんとおばあちゃんの連名でくれるのに、
その電報はなぜかおじいちゃん1人の名前でくれていました。

それ以降その電報が勝手になることはなかったけど、
時々はおじいちゃんのことを思い出してね、というメッセージだったのかな、
と思っています。
その後、何かにつけて思い出して電報を開けては、
今さらながらおじいちゃんを思い出して泣いていました。

そんなことがあって、結婚してから不安になったりしたとき、
何かにつけておじいちゃんを思い出していました。
きっと見守っていてくれているんだろうなあ、と勝手に信じています。

そんな不思議なエピソードのあるおじいちゃんだからなのか、
なんだか今回の卵巣のことも、おじいちゃんが助けてくれたんだなあ、
とスッと心に浮かんできたのです。
ガンだったかもしれないのを助けてくれたか、
もしくはもともとガンじゃなかったとしても、
自分のこと、家族のこと、いろんなことをもう一度考えてみてごらん、
と教えてくれたのかな、と思いました。

検査結果が出るまでの間、ほんとうにいろいろ考えました。
もし自分が今手術や入院することになったら。
もしガンだったら。
もし死んだら。

暗いことばっかり考えていたけど、
そうなったら自分もだけど、家族や親はどうなるんだろう、
ってすごく考えました。
怖くて何度も泣きました。

でもそんな暗い考えのいちばん底まで行き着いたら、
不思議と前向きになれました。
もうなるようにしかならないんだから、がんばるしかないって。
もしガンだったりしても、今はガンは治せる病気になりつつあるんだからって。

だから今、異常なしという結果が出てほんとうにホッとしているけど、
こういうふうにいろいろ考える機会が持ててよかったなあ、
と思っています。
(もちろんそれは異常なしだったからではありますが)
多少なりとも、今後のいろいろな考え方に影響があったのでは、
と思います。
子ども達に対する思いや、夫に対する気持ちも。

毎日と、周りの人たちを大事に、ていねいに暮らしていきたいなあ、
と思います。
いつどうなってもいいように、というと後ろ向きみたいだけど、
私としてはすごく前向きなイメージです。
今回きっと助けてくれたに違いないおじいちゃんと、
よろける私の気持ちを支えてくれた母や子ども達、それから夫、
もちろん、このブログで心配してくれていたみなさんにも、
とてもとても感謝しています・・・!

これからも、よろしくおねがいしますね!
Top▲ | by onon37 | 2006-04-22 20:40 | 卵巣
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